平凡だけど好奇心旺盛な主婦・アイコが

ひょんなことから“セメント”に魅了されていく!

知識0からのスタート!

果たしてどこに向かっていくのやら…?!

     石原愛子

一児の母で現役ファッションスタイリスト。

アシスタント時代は大草直子氏に師事する。

知りたいと思ったことにはどんどん首を突っ込む癖がある。

趣味は漫画と飲酒とカラオケ。好きな食べ物は牡蠣。

とある休日、娘(4歳)と公園へ。

最近のお気に入りは滑り台!少し前まで怖くて滑れなかった大きな滑り台もすいすい♪

そんな日曜日の昼下がり、私はこれからの人生を変えるといっても過言ではない衝撃的一言を娘から向けられた。

コンクリート?セメント?え?何?

私は4歳児の素朴な問いかけにフリーズした。

これまで生きてきて幾度となく難題にぶち当たってきたけれどこんなシンプルな質問に答えられな己の無知を恥じた。が、ググり方もわからない。(滑り台 素材)とか?公園を管轄しているであろう区役所に問い合わせる?『もしもし,滑り台って何でできてるんですか?』不審者でしかない。

私は娘にはっきりと答えることもできぬままなんとなくごまかして帰路へ着いた。

帰宅してとある友人の存在を思い出した。

セメント新聞社で働く友人猪熊夏子氏だ。

娘からの一言が私を変えた。

『お母ちゃん、この

  滑り台って何で

  できてるの?』

わ、わからない。

猪熊氏はもともとファッションスタイリストをしていて、お母様の会社であるセメント新聞社を継ぐべく異色の転職を果たした人物。

知り合ってからは何かとよく行動を共にしている10年来の友人だ。

仲良くなればなるほど面白みの増す性格は未だに理解しきれていない部分も多いが、今や専務取締役としてバリバリ(死語?)働いている素敵女子だ。少し声が低く、女子には珍しく淡白な電話が彼女のチャームポイント。

そんな彼女にいきなり本題をぶつけてみた。

衝撃を受ける主婦

猪熊氏はつっけんどんに一言だけ返してきた。

私は即座に電話をした。

 

私はここで一つ疑問が浮かんだ。

そもそもセメントとコンクリートって違い何???

私は猪熊氏に電話をした。

あたりまえじゃん。セメントはコンクリートの材料だから。

あーーどうもどうも。コンクリートなのね。てかさあ・・・コンクリートとセメントって違うわけ?

知らんかった!!!!

セメントとコンクリートってそういう関係なの?!

私は30数年間生きてきて、これだけコンクリートに囲まれた人生を送ってきたのにも関わらず、セメントとコンクリートの違いすら知らなかったのだ。

衝撃過ぎて猪熊氏に立て続けに質問をした。

『そんなに知りたいんだったら今度セメント工場の見学に行く予定あるから、  一緒に行ってもいいか先方にお願いしてみるよ。』

そうして私はセメント業界に足を踏み入れることになった。

これから知ることとなる驚きの世界を、私はこの時微塵の想像もしていなかった。

まさかの工場見学

夫に伝えるため『この日栃木に行くから』とカレンダーに予定を書き込んだ。

都内某区に在住の私たち一家。夫は素っ頓狂な声を上げ聞き返した。

『栃木?!なんで??』私は説明するのがめんどくさかったのでかいつまんで説明をした。

『セメント工場の見学に行くんだよ』

なぜセメント?!なぜ栃木?!夫は納得していないようだったが、普段から理解不能な行動が多い私なのでそれ以上聞くことを諦めたようだ。

そりゃそうだよね。一般主婦がセメント工場の見学に行きたいわけもないし、急に行けるわけもないからね。猪熊氏に感謝感謝★

 

見学当日集合したのは猪熊氏とセメント新聞社でウェブ担当のしんちゃん氏、そして今回ホームページのカバー写真を撮るためにきたカメラマンのきっちー氏。

遠足さながらワイワイしながら栃木へ向かった。

そしていよいよ到着!

今回お邪魔したのは 住友大阪セメント株式会社 栃木工場 広すぎる敷地は工場部分だけで24万平米(東京ドーム5つ分)!!

物々しい煙突やら建物に思わず声を漏らす一行。工場とか眺めるのが好きな私は大興奮。

出迎えてくれたのは工場長・土井さんをはじめ社員の皆様と広報の青木さん。

男性ばかりをイメージしてしまっていたセメント業界にこんな可憐な女子がいるとは・・・

さっそく会議室で工場の歴史やセメントの作り方を聞かせていただいたのですが、

驚きの連続です!『へーーー!』の嵐です。

ここで(かなり)簡単にセメントの作り方を説明しますと…

①石灰石などの原料(石灰石が原料なんですよ!!!知ってた?!)を粉砕して混ぜる

②超高温(1450度)で焼いて冷やす

③さらに細かい粉末にする

そしてこのセメント骨材(じゃり・砂)を混ぜるとコンクリートになるのです!

勉強になりますねーーー!

簡単に言ってますが、これ知らない人多いと思うんですよねーーー!!

少なくとも私は知りませんでしたwww

爆破!!!!

会議室で大まかな説明を受けた後は現場見学です。

どこに行くのかわからないまま用意されたジャージと長靴とヘルメットにお着替え。

ヘルメットが工場感かもしだしますね~!ウキウキです。

外はあいにくの土砂降り。用意して頂いた車に乗り込んで向かったのは・・・

マチュピチュ・・・ではなく採掘場の鉱山。

ひ、広い!完全に仮面ライダーがショッカーと戦いそうなところです。ここでセメントの原料となる石灰石とコンクリートの骨材となる石を採るわけです。

高い。高すぎる・・・。高所恐怖症の私はとてもじゃないが耐えられない高さ。ビビッて直視できず膝がガクガクです。

そしてこの場所から何を見るか。

爆破です。

爆破というと語弊がありますね、そうです、発破です。トンネル工事とかでやるアレですね。

私は目の前で爆発が起こると聞かされテンションマックス!さあ、いよいよカウントダウンが始まり点火!!

はっぱ

破片がこちらに飛び散ってくるくらいのものを想像していましたが、見学するのにそんなに近くで見るわけもなく、500mくらい離れたところでしたからね。当然安全でした。

しかしドッカン!!!という発破はかっこよかった★★

欲を言えばもっと近くで見たかったですが、そんなこと許されるわけもないですね。ハイ。

ちなみに動画とるから声出さないでねって話してたのに猪熊氏『うわー!!』ってめっちゃ叫んでました。

さてさて、続きましてそうやって砕いた石を運ぶのはどのようにするか?

登場したのが

はっぱ

でっっっかいダンプ!!90トンの超大型!!お値段なんと億単位!しぎゃぴー!庶民の家複数買えるじゃん!!

そばに立ってみましたが、私身長164㎝なんですが、タイヤですらこの大きさ!こんなん明治通り走ってたらやばいね。二車線つぶすね。

今度は正面から。

日本はセメントの原料である石灰石が豊富で、その他の原料もほぼ国内でまかなえるものばかりだそう。採掘したらベルトコンベアやカプセルライナー(空気圧でカプセルを運ぶ)で工場まで運ぶのですが、このカプセルライナーはなんとここ住友大阪セメント株式会社栃木工場にしかないものなんですって!!世界中から見学にくるとか。グローバル。

工場見学

敷地内はこんな感じ。超かっこいい。

説明してくださったのは生産課長の新井さん。

たてがた

この堅型ミルで原料を乾燥・粉砕し、粉末と荒い大きさのものをふるい分ける。

調合した原料を最高温度1450℃で焼成するキルン!ここめっちゃ熱い!!!!

生卵投げつけたらジュっと焼けそう。

ここで知ってもらいたいゴミ問題!

私たちの暮らしからでるゴミは『一般廃棄物』といってその量は年間5,200万トン!(東京ドーム140杯分!)その他に会社や工場からの『産業廃棄物』も年間4.2トン!このままゴミの埋め立てばかりしていると最終処分場はすぐにいっぱいになってしまいます。

セメント工場では再資源化可能な多様な廃棄物を受け入れ、セメントの原料にしたり、キルンの熱エネルギー源にしたりして地球環境を守っていく役割を担ってるんです。

高温すぎてダイオキシン等の有害物質が発生しないそうで、臭いもない。キルンの熱エネルギー源となった廃棄物は、すべて燃えきって灰にも残らず、セメントになって生まれ変わるそう★

東北の震災や、熊本の震災など、ここ数年でも多くの災害に見舞われた日本ですが、災害で出た大量のゴミや汚泥も本来なら行き場が無くて困っちゃうところ、セメント工場が受け入れてくれるおかげで片付いているって知らなかった・・・

セメントも作りながらゴミも処理してるなんて究極にエコ!!!!!

これは是非とも日本中、世界中のみなさんに知ってもらいたい!

この筒状の建物は『サイロ』石炭灰をためています。

工場内にあるバイオマス発電所で出た灰や火力発電所からでた石炭灰を受け入れてます。この灰もセメントの原料になるんですねーー!

話は戻りますが、キルンで高温で焼き上げて冷ますと出来上がるのがクリンカー。セメントになる前の中間製品。

クリンカーを細かく粉砕します!

あっというまにセメントのできあがりーー♪

あっという間ではないですがね、セメントってこうやって作られてるんですね。

 

原材料の調合の仕方で早く固まるものやゆっくり固まるもの、発熱の少ないもの等使う目的によって変わってくるんだそう。

セメントと一口に言っても色々あるんですって!へーへーへー!

キルンのプレヒーターという高―――い建物があるのですが、上らせてもらいました。

高所恐怖症だってば。しかし工場全体を見渡せて圧巻。

私は怖すぎてギブアップでした。腰が抜けそうで一刻も早く地面に寝転がりたかったです。

青木さん、かわいい顔して高いところ全然平気だそう。猪熊氏も平気なご様子。

見てるだけで私は内臓がふわふわします。

このベージュの物、なんだと思います?

大量の木くずです。

セメント工場の多くは自家発電所を持っています。ここ、栃木工場は工場に使用する電気をまかなった上で残りは売電!!地震や雷で停電した際は工場の電気を地域に配給したりもするそうでめちゃ地域貢献してるー★

ここ栃木工場では電力用にこの木のチップ(建築廃材の木くず)を燃料として使用。今注目のバイオマス燃料ですね!

二人とも木くずみたいな服着てたので木くずに馴染みすぎたので、差をつけるべくモデルポーズをとりました。ピンクのヘルメットがポイント。

工場って楽しいねえ♡うふふ♡と話している木くずモデルふたり。

あとがき

見学後には美味しいお蕎麦屋さんに連れて行っていただきました。

栃木ってお蕎麦も有名なんですって♡おいしかった、ごちそうさまでした!

 

今回はセメントの基礎中の基礎を学ぶべく見学させていただきました。

そもそもセメントが何なのかも知らなかった私ですが、環境問題や生活に密着した存在のセメントやコンクリートの存在をあまりにも知らなかったこと。それに気づけたことが大きな収穫でした。

いつもは気にも留めない道や物が、また新しい視点で見られるようになりそうな予感です。

 

次の休みには娘を公園に連れて行き滑り台を見て

『これ、コンクリートだよ』

としたり顔で言ってやろうと心に誓った主婦・アイコでした。

住友大阪セメント 栃木工場の皆様、広報の青木さん。お忙しい中お時間頂き本当にありがとうございました!

取材協力:住友大阪セメント株式会社 栃木工場

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